階級名
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補足説明
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内閣総理大臣(文民)
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階級ではありませんが、自衛隊の最高指揮官ということで敢えて挙げておきます。自衛隊に対して最高指揮監督権を持っています。また自衛隊には内閣総理大臣旗という旗があり、金の桜を五つあしらってあります。一般的に軍隊の階級章は「星」と表現されますが、自衛隊の場合は「桜」です。 |
防衛庁長官(文民)
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これも階級ではありませんが、自衛隊の隊務を統括する立場にあります。こちらにも防衛庁長官旗というものがあり、こちらは銀の桜を五つあしらってあります。文民であるところの国務大臣ではありますが、専用の制服を作ろうと本気で考えていた人もいたとか。中曽根康弘とかいう名前だったそうですが。 |
陸と空、および夏服の海は桜が四つ。冬服の海はモール三本に太いモールが一本です。陸海空の将が、統合幕僚会議議長および各隊の幕僚長に就いた場合の階級です。諸外国の大将に相当しますが、昇進ではなく役職によって階級章が変わるというのは世界的にもあまり例がありません。一説によると源田実航空幕僚長(昭和34年7月18日付着任)が米国を訪問した時に礼砲の数が中将扱いだったために激怒して四つ桜にしたとかしないとか。 |
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陸と空、および夏服の海は大きな桜が三つ。冬服の海はモール二本に太いモールが一本です。諸外国の中将に相当します。ただし名称自体は上記と変わりません。もし名誉の戦死を遂げた場合、桜が四つ(五つ?)になるのかは不明。そんな状況の日本に葬式を出す余裕があるかはもっと不明。 | |
陸と空、および夏服の海は大きな桜が二つ。冬服の海はモール一本と太いモールが一本です。諸外国の少将に相当します。准将に相当する階級はありません。自衛隊の将官は将補から始まります。 | |
陸と空は二本線に桜が三つ。海はモールが四本です。諸外国の大佐に相当します。 | |
陸と空は二本線に桜が二つ。海はモールが三本です。諸外国の中佐に相当します | |
陸と空は二本線に桜が一つ。海は二本のモールの間に細いモールが一本入ります。諸外国の少佐に相当します。 | |
陸と空は一本線に桜が三つ。海はモールが二本です。諸外国の大尉に相当します。 | |
陸と空は一本線に桜が二つ。海はモールと細いモールが一本ずつです。諸外国の中尉に相当します。 | |
陸と空は一本線に桜が一つ。海はモールが一本です。諸外国の少尉に相当します。ちなみに自衛隊では将校とか士官という言葉は使わず、幹部自衛官と呼びます。二十二才以上、二十六才未満の防衛大学、一般大学、看護学生(女子)の卒業者が採用の対象です。現職自衛官および大学院卒業者は二十八才未満までが採用の対象です。 | |
陸と空は一本線のみ。海はやや細いモールが一本です。諸外国の准尉に相当します。一般隊員の最高階級であり、ここから幹部自衛官と呼ばれます。ただし、一般的には大卒者の三尉から始まる昇進コースが幹部自衛官の典型です。どこの国でも准尉は希少です。 | |
旧軍の序列では曹長に相当します。ただし、これは機械的に対応しているだけで、次の昇進までの期間や給与、部隊での役割・権限などはシステム上の違いから単純比較できないことを予めお断りさせていただきます。これは以下の階級すべてに共通することです。 | |
旧軍の序列では軍曹に相当します。 | |
旧軍の序列では伍長に相当します。 | |
ここから上は、より専門的な知識や技術が要求される階級です。このため高校卒業者を対象とした二年制の課程もあります。それぞれ一般陸曹候補学生、一般海曹候補学生、一般空曹候補学生と呼ばれます。旧軍の序列では兵長に相当します。 | |
旧軍の序列では上等兵に相当します。 | |
旧軍の序列では一等兵に相当します。 | |
世間一般で自衛隊に入るということは、二士への任官を意味する場合が多いと思います。ここから基本的な訓練を受け、昇進していきます。任期は陸が二年、海・空が三年です。なお、最初から三曹に任官することを目指す曹候補士の制度(選抜)もあります。また、航空学生も最初は二等空士から始まります。旧軍の序列では二等兵に相当します。 | |
自衛隊生徒。中学卒業後に入学できる四年制の学校で在学中に昇進し、卒業後は三曹として部隊に配属されます。陸自には専門の少年工科学校(武山)があります。海自は第一術科学校(江田島)、空自は航空教育隊(熊谷)の中にそれぞれ生徒隊があります。 |
■日本国・自衛隊階級一覧(陸・海・空)■
・各階級名をクリックすると別ウインドウで画像が開きます。陸上自衛隊は二種制服(春・秋)および三種制服(夏)用の布製エポレット肩章。航空自衛隊は一種制服(冬および公式)用の金属製階級章の画像です。海上自衛隊の階級章の画像は、もうちょっと待ってね。
*参考資料:
「防衛ハンドブック」
朝雲出版社